1978年度を調査!

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目 次

当時の習慣

毎月20日は?

 『月刊いちごえほん』(サンリオ)の発売日。漫画の『あんぱんまん』はこの年、第20回から第31回まで掲載され、次年度へ続く。

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できごと

大宮市立七里小学校から

 1978年(昭和53年)4月、『月刊いちごえほん〔5月号〕』(サンリオ)が発売。『「おたよりありがとう」 あんぱんまん』が掲載される。同誌で連載中の漫画の『あんぱんまん』に寄せられたたくさんのメッセージ。

復帰に後押し?

 初登場のあとは出番がなく、もしかしたらこのまま消えていたかもしれないしょくぱんまんとカレーパンマン。お便りの中にはそんな2人へのラブコールもあった。

ばいきんまんデビュー!

 1978年(昭和53年)8月19日、『月刊いちごえほん〔9月号〕』(サンリオ)が発売。漫画の『あんぱんまん』の第25回で。『だれも知らないアンパンマン』(2016年10月13日、フレーベル館、復刊ドットコム)に収録。『アンパンマン伝説』(2023年7月、フレーベル館)には誕生秘話が載っている。

当時のデザイン

 横長の顔に毛が何本か飛び出していた最初のばいきんまん。丸顔になったのは『月刊いちごえほん〔1979年(昭和54年)3月号〕』に掲載された漫画の『あんぱんまん』の第31回から。ところが、『キンダーおはなしえほん〔1979年5月号〕』(フレーベル館)に掲載された絵本の『あんぱんまんとばいきんまん』では、デビュー時に近いものに退化している。

ばいきんまんのプロトタイプ?

 『月刊詩とメルヘン〔1975年(昭和50年)11月号〕』(サンリオ)に『バイキンの歌』というやなせ先生作詩の童謡が掲載された。その目次カットのキャラクターに注目。しかし、それはばいきんまんとは似ても似つかい姿で、ウーパールーパーのような生き物だった。

1匹見たら100匹いる?

 あのばいきんまんが最後の1匹とは思えない…。『ゴジラ』の山根博士の名言を真似してみたが、かつてのばいきんまんは世界中の至る所にいるハエやゴキブリのような生き物で、1匹駆除しても次回にはまた別個体のばいきんまんが登場した。一度に3匹のばいきんまんを相手にすることも。

これは間違え

 やなせ先生もあまり覚えていないためか、『アンパンマン伝説』(2023年7月、フレーベル館)などの文献では、しょくぱんまんとカレーパンマンよりも先に登場したとの誤認のもとになりそうな解説がされがちだ。ばいきんまんのアイディアは2年前から温めていた。1976年(昭和51年)に講演された『怪傑アンパンマン』のミュージカル版でお客さんの反応を直接見たやなせ先生は、アンパンマンにも敵が必要だということに気が付いたという。そこから世に出るまでの間≠ニなる1977年(昭和52年)にしょくぱんまんたちが割り込んだのが、話をややこしくしてしまったのだろう。

NHKで『あんぱんまん』が放送!

 1979年(昭和54年)3月13日午前9時45分から同9時55分、NHK総合の『おはなしえほん』で。『アンパンマン』の知る人ぞ知るアニメ化作品。語り手は女優の中村メイコさん。

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