当時の習慣
毎月20日は?
『月刊いちごえほん』(サンリオ)の発売日。漫画の『あんぱんまん』はこの年、第32回から第43回まで掲載され、次年度へ続く。
『あんぱんまんとばいきんまん』が掲載!
1979年(昭和54年)4月、フレーベル館の月刊保育絵本が定期購読している全国の幼稚園や保育園などに配布。そのひとつである『キンダーおはなしえほん〔5月号〕』で。ばいきんまんの初登場ストーリーを絵本用に描き直したもの。
『あんぱんまんとばいきんまん』が本屋さんで!
1979年(昭和54年)7月、フレーベル館。レーベルは『キンダーおはなしえほん傑作選』。27cmX21cmのB5判。原本は『キンダーおはなしえほん〔1979年5月号〕』で、フレーベル館の月刊保育絵本を定期購読する幼稚園や保育園に通っていた子供たちは3カ月早く読むことができた。
NHKで『あんぱんまん』が再放送
1979年(昭和54年)7月17日午前9時45分から同9時55分、NHK総合の『おはなしえほん』。同日午後5時50分から午後6時にリピート。『アンパンマン』の知る人ぞ知るアニメ化作品。語り手は女優の中村メイコさん。本放送は同年3月13日。
バタコさんデビュー!
1979年(昭和54年)9月20日、『月刊いちごえほん〔10月号〕』(サンリオ)が発売。漫画の『あんぱんまん』の第38回で。『だれも知らないアンパンマン』(2016年10月13日、フレーベル館、復刊ドットコム)に収録されている。
当時のデザイン
胸に頭文字の「B」をつけ、悪そうな表情のバタコさん。髪も帽子で隠し切れないほどボリュームがあった。いつ頃から今のデザインになったかというと、それは難しい。バタコさんは少しずつ変わり、気がついたらこうなっていたのだ。
悪童
某アニメでは仕事好きの真面目な女の子だが、原作初期では過激な行動や言動が目立つお転婆娘だった。ジャムおじさんをサポートするはずが、逆に足手まといになることも。いつの間にか地味なキャラクターになってしまったが、かつてはばいきんまんやカレーパンマンを抑えて、個性が一番強かったのだ。『サザエさん』のワカメ、『ドラえもん』の静香と言い、どうしてヒロインっておとなしくなってしまうのだろう。
『トースター島のなぞ』が掲載!
1979年(昭和54年)12月20日、『月刊いちごえほん〔1月号〕』(サンリオ)が発売。その別冊付録のひとつ。
幻のキャラクター!?
1980年(昭和55年)3月19日、『月刊いちごえほん〔4月号〕』(サンリオ)が発売。漫画の『あんぱんまん』の第44回にフケツマンがデビュー。読者のアイディアで生まれたキャラクター。『月刊いちごえほん』に連載されていた『あんぱんまん』ではレギュラーだったが、絵本などの作品では彼のポジションにかびるんるんやべろべろまんなどが配置されている。そんな訳でいつの間にか消えた。
本当の初登場
『月刊いちごえほん〔1980年3月号〕』に掲載された『ヤン島だより』で次号の『あんぱんまん』の内容に軽く触れている。この時のフケツマンは胴体も描かれていた。
ばいきんまんは引退?
1978年(昭和53年)にデビューし、悪役として作品を盛り上げてきたばいきんまんだが、ここから半年ほど姿を消している。やなせ先生は、フケツマンをポストばいきんまん≠フつもりで登場させたのかもしれない。