当時の習慣
毎月20日は?
『月刊いちごえほん』(サンリオ)の発売日。漫画の『アンパンマン』はこの年、第56回から第67回まで掲載され、次年度へ続く。
『しょくぱんまん』が掲載!
1981年(昭和56年)6月、フレーベル館の月刊保育絵本が定期購読している全国の幼稚園や保育園などに配布。そのひとつである『キンダーメルヘン〔7月号〕』で。しょくぱんまんを主人公としたスピンオフ作品。
トーストマン?
お日様で焦がした顔を子供に与えるしょくぱんまん。顔は金太郎飴のようになっていた。
前作はパラレル?
しょくぱんまんはトーストやまの穴の中がマイホームらしい。しかし、『キンダーメルヘン〔1980年(昭和55年)6月号〕』に掲載された『あんぱんまんとしょくぱんまん』では、ジャムおじさんのパン工場で生まれ、アンパンマンたちと生活しているように描かれている。
『アンパンマンうちあげ話 アンパンマンとぼく』が掲載!
1981年(昭和56年)7月20日、『アンパンマン』の特集号として発売された『月刊いちごえほん〔8月号〕』(サンリオ)で。同誌に連載されていた『アンパンマン』を題材としたエッセー。
『あんぱんまんとしょくぱんまん』が本屋さんで!
1981年(昭和56年)9月、フレーベル館。レーベルは『キンダーメルヘン傑作選』。23cm×19cmのA5判。原本は『キンダーメルヘン〔1980年(昭和55年)6月号〕』で、当時、フレーベル館の月刊保育絵本を定期購読する幼稚園や保育園に通っていた子供たちしか手に入れられなかった。
『アンパンマンのサンタクロース』が刊行!
1981年(昭和56年)11月、フレーベル館。レーベルは『フレーベル館の新創作えほん』。27cmX21cmのB5判。クリスマス絵本としては最初の作品。
絵本のカレーパンマン
絵本では何のくだりもなく登場したカレーパンマン。『月刊いちごえほん』(サンリオ)で連載されていた漫画の『あんぱんまん』と並行していたためだと思われるが、この事情はばいきんまんとしょくぱんまんも同じはず。
『やなせ・たかし大全』(2013年11月、フレーベル館)では、『アンパンマンとカレーパンマン・おむすびまん』(1983年11月、フレーベル館)が初登場絵本となっているが、これは間違え。
チーズデビュー!
1981年(昭和56年)12月21日、『月刊いちごえほん〔1月号〕』(サンリオ)が発売。漫画の『アンパンマン』の第65回で。戌の干支にあやかったストーリー。『だれも知らないアンパンマン』(2016年10月13日、フレーベル館、復刊ドットコム)に収録されている。
悪役だった!?
アンパンマンは犬が苦手だった。オオカミは平気なのだが。チーズはそんなアンパンマンの弱点を知ったばいきんまんが連れてきた犬だったのだ。ただし、これは『月刊いちごえほん』で連載されていた漫画の『アンパンマン』での設定である。
当時のデザイン
初登場は大型の老犬だったチーズ。その後、シワと顔の模様が消え、体もアンパンマンの背中に乗れるくらいのサイズに。いつの間にか二足歩行に進化ところも注目点。